twitterで色んなひとと話していて、
自分の中で、「ああそういうことだったのかな」となったので、
書き起す。
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「やりたいことが見つからない」と言って悩んでいるひとは多い。
大学4年生で、ぼくはやりたいことなんて無かった。
今にして思えば、
人生においてやりたいことなんて無かったから、憤りにも似た勢いで
アメフトに没頭したのかもしれない。
「人生においてやりたいことなんて無かった」からこそ、
シコシコ大学に行く意味も感じなかった。卒業の価値を感じなかった。
だって、大学出たあとに何がしたいかなんて無かったから。
そんな状態なのに、僕たちはいきなり直面することになる。
面接官 「君は、何がしたいの?」
俺 「え?」
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「人生においてやりたいこと」
なんて、有るんだろうか?
ハタチそこそこの若者に、そんな殊勝な意識があるだろうか。
幼い頃、それこそ人格形成にも大きく関わる幼稚園、小学校、中学校1年くらいまで、
「好きなことをやりなさい」「自分らしくありなさい」「夢を持ちなさい」
と言われて育てられてきた。
中学3年で、突然手のひらを返される。
ものの見事に世の中は表情を変える。
「君ではその高校は無理」「◯◯さんは◯◯に進学らしいわよ」「現実を見ろ」
これ以降、僕たちが会話しなければならない世の中は、ずっとこの表情だ。
そうやって出来上がったのが、僕たちだった。
成人もした今になって
「人生においてやりたいことを強烈に持て!!」
と言われたところで
(´・ω・`)
ってなるに決まっている。
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俺 「・・・やりたいことなんて、特にありませんよ」
僕は焦った。
23とかにもなって、やりたいことの一つも無いなんて・・・。
自分を恥じた。
罪悪感すらあった。
実は就職活動をしている裏では、
とりあえず今まで10年続けてきたアメフトを職業にできないかと思い、
私立大学のコーチとして働いた。
その傍らで、「アメフトを通じて培った体力と行動力()」が活かせると思い、
途上国支援のNPOに長期参加(ほぼ就職)する約束もとりつけた。
これがやりたいことなんじゃないだろうか、と考えていた。
きっかけは、そのコーチをクビになったあたりからかもしれない。
時を同じくして、NPOの代表に激怒される事態が起こり、約束も取り消しになった。
(このふたつのエピソードは後日書く予定)
これによって、「本気で」就職活動、つまり「やりたいこと」に直面せざるを得なくなった。
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「やりたいことが見つからない」と言って悩んでいるひとは多い。
今ぼんやり思うことは、
「やりたくないことを辞めるところから始めたらいいのかも」
ということだ。
やりたいことが無い、と言って悩んでいるひとの多くが、
そこまでやりたくもないことを辞められないでいる。
理由が、責任や、生計の場合は、それはしょうがないかも知れないけれど、
ハタチそこそこの僕らが「それ」を「辞められない」理由は、別に主に2つあると思う。
1つは、人付き合いだ。
あの人たちにこう思われたくない、とか、この人と一緒にいたい、とか。
「こう思われたくない」は杞憂だし、「一緒にいたい」は頑張りましょう(笑)。
2つめは、経験、なのではないかなと思う。
「自分はこういう分野で頑張ってきたんだから、アドバンテージがあるはず」
「こういうことをやってきたから、たぶんこれが好きなんだろう」
という考えがあるばっかりに、
本当はそこまでやりたくなかったことを辞められないでいる。
コンコルド効果にも似ている。
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余談だが、僕は専門学校に行っているひとを尊敬している。凄いなと思っている。やりたいことがあって、それを頑張っているから。でも知り合って意外に、「やりたいことがない」と悩んでいるひとが多くてびっくりした。外から見ると、「やりたいことをがんばっている」と見えてても、その人なりに悩んでいるのだ。変に普通科行った人間より、コンコルド効果も大きそうだし、大変なんだろうと思う。また、転職に対する恐怖にも、これは大きく関わってきそうだから、今のうちに備忘録しといたワケ。
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僕の場合は、
自分でも「やりたいこと(ではなかろうか)」と思っていたものを強制的に辞めさせられた。
クビになったんです。
でもこれが意外に好転し、
「あれ、そこまでやりたいことでもなかったな」となった。
これをきっかけに、本当に些細なことから
「捨てる」
というのをテーマにしている。
原付を売ったり、勉強机も売った。ベッドも処分した。
冷蔵庫もテレビも処分した。
単位を取るために大学でコミュニティを作るのも辞めた。
「これ実は着てないな」という服は捨てた。
「いずれ使うだろう」は徹底的にゴミ袋に突っ込んだ。
そうすると、驚いたことに「なにが本当に大切だったのか」が浮き彫りになっていったように思う。
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「やりたいことが見つかりません」と悩んでいるひとは多い。
そんな人は自分を責める必要はないし、
やりたいことを見つけようとしなくていいと思う。
ただただ、物を捨ててみたらどうだろうか?
そして勇気が出れば、自分がそれを許すのなら、何かを辞めてみたらいいんだと思う。
「やりたいことが見つからない」と悩むほどの気持ちがあるなら、
きっと「やりたいこと」が浮き彫りになっていくと思う。
そこまできて、そこから先で、何を選ぶかが就職活動であるべきだった。
WETな備忘録として。