WETな備忘録

できなかったときの自分を忘れないように

拙速 vs ベストプラクティス

 はじまりは、一人で作りたいものを作ろうとした。ソフトウェアとかインターネットとかが一体どこまでできるのか知る必要を感じ、職業としてエンジニアになることにした。職場では周りに技術力の高い人がたくさん居てそれなりに聞いたり吸収したりして、作れるものの幅が広がって行った。
 そうしている中で、良いか悪いかは分からないが「ベストプラクティス」という言葉に出会った。同じ機能を実装するにも「上手い書き方」「下手な書き方」があることを知った。上手い書き方をすれば、バグの発生を事前に防ぎ、安全で、保守・拡張が容易で、下手な書き方をすればその逆だということを、自分で何かを作っている時も明確に感じた。
 最近は「上手く書くにはどうすればいいだろう?」と考えるようになった。作りたいものを「どのように作ればバグの発生を事前に防ぎ、安全で、保守・拡張が容易なソフトウェアになるだろう?」というような感じだ。
 かれこれ2ヶ月くらい前から作りたいものがあるのだけれど「これを上手く書くにはどうすればいいだろう?」と延々考え続けているものがある。今書かねばならない物に追われてちゃんと考える時間を確保できていないのも一因ではあるのだが、それにしても表面的にはそのプロジェクトは一歩も動いていない。
 良いか悪いかは分からないが「ベストプラクティス」というものに今凄い敵意を抱いている。敵意と言ったのは、立ちはだかっているからだ。職場内外で僕の周りにいる技術力の高い人たちは、それらをどのように学び、克服していったのだろうか。今僕がやっているように「作りたいものを自由に作り、あとから過ちを知る」というアプローチでは、学習速度に限界があるような気もする(言わずもがな僕は常に焦っている急いている)。
 とはいえ、やはり今は「作りたいものを今作る」ということが現時点で最も本気になれる方法なので、これをやって後の後悔すればいっか、とも思っている。

そういえばこういうのを思い出した。

http://before11.hatenablog.com/entry/2013/07/06/105912

良いものを速く作れるようになりたいです

WETな備忘録として